袴1枚あれば、中の着物を替える事で、フォーマルにもカジュアルにも装えるし活動的。何と言っても、自分一人での着付けも簡単に出来ると前回お知らせ致しました。コロナ禍では、ピッタリの和装とも言えます。
今回は、袴を着付けする際のポイントに付いてお伝えしましょう。
目次
1.袴下帯に注意!
着物を着た時に締める帯を、袴下帯と呼びます。最初から「袴下帯」として売られている場合もあれば、浴衣などに合わせる「半幅帯」を使ってもOKです。半幅帯は、大人の女性なら幅は15~17cmで長さは約8尺5寸(3m22cm)以上が標準と言われていますので、手持ちで丁度良いものがあれば、そちらを使って下さい。
できれば正絹のものがおすすめです。浴衣などで人気の化繊、特にソフトタイプは、柔らかくて着やすいかも知れませんが、袴を押さえるには不向きと言えます。着ているうちに着崩れの原因にもなりますから、シッカリ締まる正絹の素材を使いましょう。
若々しく着こなすなら、帯は浴衣の時よりも上の位置に結びます。20代の方なら、胸のすぐ下に帯がくるようにして下さい。痩せている方は、着ている間に帯が緩んで下がってしまう場合もありますが、ここは要注意。帯が下がると、老けた印象になってしまいます。
とは言っても、帯をきつく締めるのにも限界がありますから、タオルなどを巻いて帯が下がらないように工夫をしましょう!定期的に鏡を見て、帯が下がっていないかチェックするのも良いですね。
2.着物の裾は、短めに着付けをしましょう
袴とセットの着物・・・見たことありますか?卒業式の袴レンタルなどに付いてくる着物です。これは、とても短いのです。太もも位の長さのものもあります。「えっ こんなに短くて良いの?これが着物なの?」と一瞬驚きますが、これなら動き安いし、袴の下もスッキリするので、着付けも綺麗に仕上がるのです。
でも普通の着物を、袴のために短く仕立て直す事は出来ませんから、着付けに工夫しましょう。
おはしょりを、いつもの着付けよりも幅広くして、裾を短くします。ただしシワや折り目に注意をして、跡が残っても気にならない位置に腰紐を結ぶと良いですね。着物は洋服と違って、気軽にアイロンなどを掛けられないので、跡が残らないように注意して下さい。
3.衿元はスッキリと
袴は「卒業式」や「女学生」「神社の巫女様」など清楚なイメージが強い装いです。衿元はシッカリ合わせて下さい。衿元が緩んでしまうと、着物だけの時よりもだらしない雰囲気となるので気を配りましょう。
特に袴は、動きやすいという事から、着物の時よりも活動的になってしまう場合がありますが、衿元の崩れはNGです。
腰紐を使って衿元を押さえるのも良いですが、コーリンベルトなどを使って着付けをすると、簡単です。持っていない方は、着物屋さんに相談してみて下さい。このコーリンベルトも消耗品ですから、クリップが緩いと感じたら、新しいものに交換しましょう。
4.履物は草履?ブーツ?
かつては改まった儀式の場合は、足袋に草履とも言われていましたが、現在はどちらでも大丈夫です。気にしなければいけないのは、袴の長さとバランスです。
草履の時は袴丈がくるぶし程度まであった方が、見た目が良いのですが、ブーツの場合は、足首までの長さしかない袴でも大丈夫。活動的で可愛らしく見えます。好みにもよりますが、袴丈も考えてバランスの良い履物を選んで下さい。
5.まとめ
袴は比較的自由の効く装いです。小物なども色々試して、自分らしくアレンジしてみましょう。着物はもちろんですが、袴下帯を変えるだけでもイメージが大きく変化します。1枚の袴でも、幅広いお洒落が楽しめますよ。
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