楽しみだった成人式の振袖。実際に着てみたら、着物はゴージャスだったけれど、思った以上に自分が太ってみえると感じた方、いらっしゃいませんか?そんな事はありません!着物は日本人の体型にピッタリな衣装なんです。
「自分は着物が似合わない」なんて思わず、着付けに工夫をして、自分に似合う着方をマスターしましょう!!
目次
1.補正で太って見えることも有り!
着物を着る際には、しっかり補正を行うのが基本です。着物は直線で裁断しているため、体の凹凸を無くすようにすると、着物が綺麗に着られるだけでなく、着崩れも防げるので、できるだけ寸胴になるように補正をします。
補正は大きく分けると「凹の部分を埋める」ことと「凸の部分を押さえる」ということの2種類です。具体的に言うと、凹になるウエスト部分にはタオルやパッドなどを使って太くして、凸のバストは和装ブラジャーやサラシでボリュームを目立たなくさせます。
ところが、このバストの補正に綿などをプラスして補正することも少なくないのです。日本人のバストは、欧米人に比べて上部分が貧弱なことも多いので、その部分に綿などを入れてバストをお椀型にします。これはAカップ・Bカップの方には適切な補正ですが、Cカップ以上のバストの方にはおすすめできません。胸だけが強調されるため、太って見えるのです。
バストが豊かな方は、和装ブラジャーを使って、胸のトップを押さえるのが一番でしょう。「ノーブラでも大丈夫」と思うかも知れませんが、お若い方のバストは張っています。ブラジャーを付けなくても凸になっているので、きちんと和装ブラジャーを付けて補正して下さい。
また、肌が弱い方の場合は、和装ブラジャーよりもサラシを使った方が良いこともあります。化繊などが肌に長時間直接触れると、痒くなることもありますが、肌に優しい木綿のサラシなら安心です。ドラッグストアーなどでも売っていますから、探してみて下さいね。
2.衿元はスッキリとまとめる
着物の長襦袢の襟に別途縫いつけるのが「半衿」です。最近は、成人式用にビーズやレースの付いた、華やかな半衿が増えてきました。「成人式で個性的に装いたい」なんて方を中心に人気を集めています。
華やいだ半衿は素敵ですが、顔の一番近くにあるため、半衿の雰囲気で顔の印象も大きく変わるのです。あまり盛り過ぎると、ゴテゴテしてしまい、着物姿全体が太って見えることも少なくありません。思い切ってシンプルな白、または可愛らしいワンポイント刺繍の半衿にしてみると、スッキリする場合もありますので、試してみましょう。
3.帯揚げはシンプルな結びが一番
振袖は未婚女性の第一正装となりますので、帯揚げも一番格式の高い総絞りを使うのが一般的です。この総絞りはボリュームもあるため、どうしても胸元が膨らんでしまいます。「他の着物のように、帯の中に入れられたら、スッキリするのに」と思うかも知れませんが、帯揚げは若さの象徴。帯揚げを帯の中に入れてしまうと、老けた印象となりますから、振袖の時に帯揚げを帯の中に納めるのはNGです。
バストが豊かな人に向いている帯揚げの処理は、結ばない「一文字」が良いでしょう。これはシンプルに帯の上に帯揚げを巻き付けて置くというもの。秋篠宮家の眞子様が、振袖を着る際に使われています。若々しいまま、ボリュームを押さえて綺麗に振袖を着こなすことができる帯揚げの扱い方です。
4.裾はすぼまるように
洋服の場合は、裾の広がるAラインは女性らしくて素敵ですが、着物の場合は違います。逆チューリップのように裾がすぼまるように着付けると、シルエットが美しいのです。
プロの着付け師さんであれば、最初から裾がすぼまるように着付けをして下さいますが、問題は歩き方。洋服のように大股でさっそうと歩くと、着崩れしてしまい、裾が広がってしまうことも多いのです。せっかく丁寧に着付けをしていただいても、着物の仕草がきちんとできていないと、着崩れしてしまって、綺麗な着物姿になりませんから、注意しましょう。
5.まとめ
いかがでしたか?「補正は下着の準備から」「衿元は必要以上に飾らない」「帯揚げは眞子様のように」「着物の仕草に注意して」これらを守ると、意外とスッキリ着こなせますよ。試してみて下さいね。
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