お友達と浴衣を着てお出かけする・・・高校生女子にとっては、夏の楽しみの一つです。普段は制服姿が多い中で、浴衣はいつもと違う雰囲気となり、華やいだ気持ちにもしてくれます。 でも着なれない浴衣は、トラブルも付き物。困った時の対処法を事前に知っておくと、安心ですね。ポイントをお知らせします。
目次
1.浴衣を汚してしまった時
浴衣はカジュアルな着物です。普段着感覚で着るため活動的になり、ついつい汚してしまうことも珍しくありません。汚れに気が付いた時、どうしたら良いのでしょうか?
食べ物で衿元を汚してしまったら・・・
浴衣を着て夏祭りや花火大会に出掛けると、色々な出店がありますね。焼きそばやタコ焼き、かき氷などの立ち食いは、お行儀は良くないけれど、楽しいものです。解放感からついつい食べていると・・・気が付いたら衿元に落として、汚してしまうことも多いでしょう。 普通の着物の場合は、「着物は、和服専門のクリーニング店に出すべきで、素人が勝手に洗うのはNG」と言われています。特に高級素材の正絹の場合は、水で拭いてもシミが付いてしまう、繊細なものなのです。 でも浴衣の場合は、ほとんどが「化繊」や「木綿」の素材となりますから、大丈夫。汚れに気がついたら、ハンカチやタオルを水で濡らして、汚れの上から叩きましょう。本来であれば、浴衣地の下にもタオルなどを置いて、汚れを移し取るようにした方が良いですが、高校生には難しい場合がありますから、汚れの上から叩くだけでも充分です。 もちろん自宅に帰ったら、しっかり洗いましょう。
②裾に泥ハネが付いたら・・・
夏は夕立ちなどが突然おこります。足元がぬかるんでいると、どんなに気を付けていても、泥で裾を汚してしまうものです。 裾が泥で汚れてしまったからと言って、すぐに水でゴシゴシ洗うのは感心しません。外出先では、何もしない方が良いでしょう。家に帰ったら、まず浴衣を干して乾かして下さい。その後、泥をもみほぐすと、泥は簡単に落ちます。それから、汚れが残っていたら更に洗うかどうか判断して下さい。 浴衣の洗濯は、一般のクリーニング店でも取り扱ってくれるところが増えてきました。気になったなら、いつも利用しているお店に相談してみましょう。
2.浴衣が着崩れしてしまった時の対処法
①腰紐が緩んでしまったら・・・
「腰紐が緩い?」と感じたら、出来るだけ早く別の紐(腰紐がベストですが、持っていない場合は細い紐を探して下さい)で、腰紐と同じように結びます。「腰紐を結び直す」という方もいらっしゃいますが、それは高度テクニックのため、高校生には難しいでしょう。腰紐はそのままで、再度別の紐で腰紐を支えるようなつもりで結んだ方が失敗はありません。 緩んだ腰紐をそのままにしておくと、浴衣のおはしょりが崩れて、裾が長くなってしまうのです。長い裾は見苦しいだけでなく、自分で踏んでしまうのでとても危険ですから注意しましょう。
②胸元が乱れた時は・・・
高校生の着こなしのポイントは「衿元をきちんと合わせる」です。衿が乱れると、だらしない印象となるので早々に直して下さい。 「下前」と呼ばれる下側の衿が崩れた時は、左手側の「身八つ口」から手を入れて衿を引っ張ると直ります。「上前」の場合は、上前の先が右側のおはしょりの中にありますから、おはしょりごと下に引っ張りましょう。
3.下駄の鼻緒が当たる指股が痛い・・・
慣れない履物は、痛いものです。特に鼻緒は普段使わない足の親指と人差し指の付け根に直接当たるため、だんだんと痛くなります。できれば太く柔らかい鼻緒の下駄を選ぶと、安心です。 痛くなった時は、絆創膏を鼻緒が当たる場所に貼りましょう。足専用の絆創膏もあるので、一度薬局に行ってみて下さい。
4.まとめ
いかがでしたか?トラブルに備えるために、浴衣でお出かけの際は「ミニタオル」「腰紐の代わりになる紐」「絆創膏」などを持って行くと便利かも知れません。 備えあれば憂いなし・・・準備をしっかりとして、お出かけしましょう。