最近は、特別な日の「晴れ着」として着物を着ることが増えてきました。でも着物は日本の大切な文化です。もっと手軽に楽しみませんか?ワンピース感覚で着るなら「小紋」が一番!着物生活を楽しみましょう。
目次
1.小紋とはどんな着物?
着物全体に模様があるものです。ほとんどの場合が「型染め」と呼ばれる、型を作って染められるもので、繰り返しの柄が続きます。留袖や訪問着などは「絵羽模様」と言う縫い目をまたいで柄が繋がる模様があるので、仮仕立てをして店頭に並んでいますが、小紋は反物のままで売られています。
着物の格は「付け下げ」の下で、街着・お洒落着という扱いです。基本的に紋は付けません。※江戸小紋は別格が高くない着物なら、地味と思うかも知れませんが、そんなことはありません。着物全体に柄が散りばめられているので、場合によっては訪問着などよりも華やかとなしますし、個性も豊かです。
2.どんな所に着ていけるの?
ホテルでの結婚披露宴などに、小紋を着て行くのは難しいですね。また格式あるパーティの場合、ホスト側なら小紋は避けた方が良いでしょう。
では、結婚披露宴もパーティもNGか?というと、そうではありません。
レストランでのカジュアルな結婚式や二次会ならOK。ホテルでのパーティも、ゲストで招待された側なら、着て行っても大丈夫です。
また、観劇やギャラリー巡りなどは、訪問着などでは「頑張っている」という感じがして恥ずかしいもの。お友達とのレストランでの食事会も同じです。こんな時は、気取らない小紋が、一番おすすめと言えるでしょう。
3.合わせる小物は、遊び心も加えて
まずは「長襦袢」。フォーマルな着物の場合は、白か淡い色となります。長襦袢は下着とはいえ、袖口などから見えるので、お洒落の大きなポイントともなるので、気を抜けません。小紋の場合は、白や淡い色でも良いですが、思い切って鮮やかな色や、可愛い柄物も面白いですね。
ちょっとした仕草の時に、華やかな長襦袢の生地が見えるのも楽しいかも知れませんよ。
顔の一番近くにある「半衿」。こちらは白でスッキリまとめても良いですが、モダンな刺繍入りタイプも似合います。顔映りと着物のバランスを考えて選びましょう。「似合えば何でもOK」というところが、小紋の楽しいところです。
「帯」は、基本的には名古屋帯で一重太鼓とします。名古屋帯は、少し慣れれば一人でも簡単に締められるので、おすすめと言えるでしょう。
少し格上に装いたいなら、袋帯を締めても大丈夫です。ただし、フォーマル用の金糸銀糸をふんだんに使ったものではなく、あっさりとした柄の帯にして下さい。袋帯であれば、長いので二重太鼓に結びます。
フォーマル用の「草履」は、かかとが高いのが原則ですが、小紋の場合は歩きやすいかかとの低いタイプが良いでしょう。色も濃くなればなるほど、カジュアルとなります。とは言っても、ホテルなどに行く場合は、絨毯などで歩きにくいこともありますから、草履の台も高めの方が楽かも知れません。TPOを考えて、履物も選んで下さい。
「帯締め」は、ボリュームのあるものは、フォーマル用。細いタイプが小紋には似合います。帯を目立たせたいなら、帯と同系色の帯締めを選んでも良いですが、着物をアピールしたいなら、帯締めと帯揚げを同じ系統の色にまとめます。また、濃い色を選ぶと着物姿全体を引き締めることもできるので、色々試してみましょう。
「帯留め」は、自分好みのものをチョイスするのも楽しいです。小紋は決まりごとも少ないので、着物や帯に調和するものなら、何でもOK。フォーマル用の帯締めは太いので、帯留め金具が入らないことも多いのですが、小紋に使う帯締めは細いので問題ありません。趣味や季節によって帯どめ留めを選ぶと、お洒落の幅が広がります。
4.まとめ
着物のコーディネイトを楽しむなら、自由な小紋が一番かも知れません。帯や小物を色々選んで雰囲気を変えれば、面白さの幅も広がるので試してみて下さい。新しい着物生活が出来るかも知れませんよ。
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