10月は虫干しの季節

10月は虫干しの季節

秋の冷え込みがぐっと深くなりましたが
皆様如何お過ごしでしょうか?

空気もだんだんと乾燥してきました。
10月は、昔から「虫干しの月」と言われています。
良く着ているお着物も、しまっている大切なお着物も
この時期に全て虫干しを行います。
是非、皆様も虫干しを行ってみて下さい。
虫干しを行う際、棚を開けると思いますので何点か注意して
お着物を確認してみて下さい。

  1. カビ
  2. 虫食い
  3.  黄変

1 .カビ

特に喪服や黒留袖はわかりやすいかと思います。
白い粉が吹いていたらカビの可能性。カビは表面に見えている以外に、もっと根深く繁殖しています。早めの処置が大切です。
また、お留袖で一番カビが生えやすいのは比翼の裏部分です。比翼とお着物本体の八掛胴裏がついている間がわかりにくく、尚且つ生えやすくなっています。また一つのお着物がカビていると同じ場所に保管している他のお着物も目に見えていなくともカビている可能性があります。

2 .虫食い

これはウールや交織織の物と絹物などを
混ぜて一緒に保管していた場合に起こります。虫はウールが好物ですが絹は好みません。ですので絹物のみで保管していた場合は基本的に虫に食われることはありません。ウール、、交織、絹物等出来る限り分けて保管しましょう。ウール等の保管には防虫剤の使用が可能ですが、絹物は変色の原因になる為お勧めは致しません。

3. 黄変

以前付けたシミに気づかなかった、汗抜きをしなかった、などでシミが数年経ち生地ごと色が変色してしまうことです。こうなってしまうと通常のしみ抜き処置では取れず、生地の色を抜き、色を挿していく手間のかかる作業が必要となってきます。黄変も時間が経つと生地が疲労し傷んで修復が不可能になる場合もあるので早めにご相談ください。

 

皆様、この機会に是非お着物を、虫干しついでにご確認下さい。
お困りごとが出てきましたら何でもご相談くださいませ。

それでは皆様、お気をつけてお過ごし下しませ。

 

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