着物での外出で汚さない為に気を配ることとは

着物での外出で汚さない為に気を配ることとは

梅雨の時期のお着物でのお出かけって困りものですよね
せっかくの楽しいひと時を台無しになってしまいまいかねません、
そんな大切な時間に着物を雨で困った・・にならない為に事前対策&
やってしまった場合の対策をお教えいたします。

着物のクリーニングは意外と大変。専門家にお願いしなくてはいけないので、
時間も費用も掛ります。自分のものならまだしも、他の方にお借りした大切な
着物なら、できるだけ汚さない様に気を配りたいものですよね。ポイントをお
知らせしましょう。

着物での外出 汚さない為に気を配ることとは

着物での外出 汚さない為に気を配ることとは

◆雨の日は万全装備で!・・・

正絹の着物に雨粒は大敵です。出来ましたら、雨の日の着物での外出は避けた
いものですが、なかなか難しい場合もあるでしょう。特にジューンブライドが
増えてきた現代、結婚式に正装で出かけなければならないなら、細心の注意を
払いましょう。

○雨ゴートは必需品・・・
防寒用やお洒落用ではないので、多少袖の長さが合わな
くても大丈夫。撥水や撥油加工した、丈の長い雨ゴートを用意して下さい。
行きは雨が降っていなくても、帰りに雨という天気予報が出てるなら雨ゴート
は持って出かけましょう。

足元が濡れていないなら問題ありませんが、水たまりが出来るなど泥ハネが
心配な場合は雨ゴートの着方も工夫します。まず、着物はしっかりたくし上げ
ましょう。膝下は長襦袢だけというくらい思い切って上げるのがポイントです。
上げた着物の裾は、歩いているうちに下に落ちないよう、安全ピンで押さえる
とか、帯の下に入れ込むなど気を配ります。
雨ゴートの下から長襦袢が見えるのは、お洒落とは言えませんから、コートは
ギリギリ長いものを選びます。二部式の雨ゴートなら長さの調節も簡単で、
使い勝手も良いのですから、おすすめですよ。

○車の乗り降りにも注意を・・・
「雨が降った時は、泥ハネが心配だから車を利用する」というのも一つの方法
でしょう。ただし、乗り降りには注意をして下さい。
着物で車に乗る時は、お尻から車に入り椅子に座ってから足を車中に入れるの
がスマートと言われています。この時にふくろはぎの部分が車の外側に付くと、
思わぬ汚れとなる事、ご存知ですか?雨の日は車の外側も相当汚れていますから、
車体に触らないように気を配りましょう。
雨の日の車の乗り降りは、着物の裾を持ち上げて、足から車内に入ると安全です。

◆汚してしまった時の対処方・・・

気を付けても、ついうっかり汚してしまうことはあります。簡単な対処法があれば、
慌てることもないかも知れませんね。

○ガーゼのハンカチも持っていると便利・・・
例えば「乾杯の際にシャンパンやジュースがハネた」なんて事、ありませんか?
お料理を取る時に、長い袖にうっかりソースを付けてしまう時もあります。
テーブルには濡れたおしぼりがあるので、ついつい洋服の感覚で拭いてしまう
こともあるかも知れませんが、和服の場合はタブーですから覚えておいて下さい。
正絹の着物は、おしぼりなど水分を含んだ状態のものを使って擦ると、生地が
傷むのです。さらに水で輪ジミが出来て、やればやるほど輪ジミは広がるだけ
となります。飲食の汚れが着物に付いてしまったら、ガーゼのハンカチなどで
サッと押さえましょう。汚れが着物に残ったら、その後専門家にクリーニング
を依頼するのが一番良い方法です。
汚れを押さえるのはタオルでも良いですが、タオルをフォーマルバッグに入れ
るのは難しいと言えます。ガーゼのハンカチなら、バッグにも入りやすいので
便利。最近はお洒落タイプのガーゼハンカチも売っていますから、探してみて
下さいね。

○軽い輪ジミが出来てしまったら・・・
お手洗いで手を洗った時や急な雨の水滴で、輪ジミが出来てしまうことがあり
ます。後に残ると大変ですが、乾く前なら対処方法もありますよ。

まずは、水ジミの箇所を乾いた両手で押さえましょう。手のぬくもりが、
ゆっくりと乾かしてくれるので、水ジミが消える場合もあるのです。完全に
乾いて輪ジミが残ってからでは、専門のクリーニングに出すしか方法はあり
ませんから、早目に処置をして下さい。

麻、綿、化繊の着物なら自宅で洗える場合もあります。でも高価なフォーマル
ウエアーは、ほとんどが正絹ですから、素人がいじると専門家でも直せない
汚れとなってしまう場合もあるので注意しましょう。
輪ジミなどは丸洗いで何とかなりますが、縮んだり摺れてしまったらプロでも
手当てできません。早いうちに専門家に相談することをおすすめします。

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